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禁止令「考えるな」

こんにちは。
松戸駅東口
礒山久理ピアノ教室です。

5月14日の記事で禁止令について書きました。
禁止令とはカウンセリングの手法「交流分析」の考え方で、子供の頃に養育者(親)から受けた影響で生じた心の縛り、ブレーキのようなものです。誰にでもあります。
今日はその中の一つ、能力に関する禁止令「考えるな」について、考えます。




◆「考えるな」に繋がる言葉
こうしたほうがいい、あなたにはまだ出来ないからこっちのほうがいいでしょ、
何言ってるの、これはこうに決まっているでしょ。
ほらほらこうしなさい、こうでしょ、正しいのはこうよ、あなたには無理よ、私がやってあげるから。
はい、これ使ってねと相手が求める前に先回り、そうかもね~でもこっちのほがやっぱりいいんじゃない?と決定権は大人側。

親切心から動いているつもりでも、実は相手の自立を妨げているようなこと、ありがちです。
このような言動が日々繰り返されると、結果として相手の思考を奪ってしまうようなことに繋がっていきます。
過保護、過干渉、否定、一見相手の考えを聞いているようで実は自分の意見に従うようにさせてしまう操作的な態度。
そんな関わりから生じるのが「考えるな」の禁止令。

街の中に溢れる親切過ぎるアナウンスなども「考えるな」に通じる支配を感じます。個人の思考や選択を奪われてないだろうか? これはなかなか日本人にとって根深いものです。




◆「考えるな」の影響
「考えるな」の禁止令を持つ人は、自分で考えられない、決められない、考えようとしても頭が真っ白になってしまう、不安。
結果、指示がないと動けない、常に人に同意を求めてしまうなどの人。

子供のピアノのレッスン場面で思い浮かべてみます。
こっちの曲とそっちの曲どっちがやりたい?どっちが好き?と訊かれてもじっと沈黙・・・「わからない」。
今の弾き方はどうだったかな?テンポは?ときかれても、沈黙。「わからない」というのがやっと。
心に何かはある感じだけど、言葉が詰まっているようで言えない、考えをまとめて言葉にできない。
言ったら怒られるような気がする?否定されてしまう気がして怖い?
正解を言わないといけない、そう強く思い込んで固まってしまっている?
表情や体の状態からはそんな様子が伝わってきます。

逆に「考えるな」の影響を受けていなさそうな子の場合、
こっちがいい!こっちが好き、これかなぁ、こうやったらどうかな、それイヤだ!と意思表示できます。
え!なんで?こうじゃないの?というふうに質問や疑問も自然に話すことができます。
間違ったら、そうか~と認めて直そうとします。

◆どう対応する?
完璧じゃなくていいよ、自分の考えを言っても大丈夫。
まずそんな受容的な姿勢で接するようにします。
いきなり「どう思う?」と尋ねられてもフリーズしてしまうので、質問事項を絞ってできるだけ具体的にして考えさせたり、選択肢を用意して「1番かな、2番かな?」と答えやすいようにする方法も。

とはいえ、私にとっては生徒がこういった状態にある場合、考えや言葉を引き出すのはなかなか難しいなあと感じることがしばしば。こちらも困ってしまい、緊張状態になってしまいそうです。まずは私自身がゆとりを持って受け止めたいものです。
考えさせようとして言葉が出るのを待ち過ぎるとかえって追い詰めてしまったりします。
言えないことにこだわりすぎないようにしながら焦らず気長に接したいです。
完璧じゃなくてもいいよ、間違っても大丈夫、自分の考えを言っていい、という安心感を感じてもらえるように。
ひいては自分の音楽に向き合っていくことへと繋がっていくはず。


記事内容とは全然関係無いナスの漬物。
ぬか漬けにはまってます。美味しいですよ~。
失敗繰り返しての再々?挑戦です。ぬか床も大切に育てたい。
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