「ストローク」から考えるピアノレッスン。その1

こんにちは。
松戸駅東口
礒山久理ピアノ教室です。

今日は交流分析をはじめとする心理の世界で使われる「ストローク」について簡単におさらいし、ピアノレッスンの場面に応用して考えてみます。
なお、私はまだ心理カウンセリングについては勉強をはじめたばかりです。
この場で自分の言葉で考え、皆さんとシェア出来ればと思っています。
その点どうかご了承下さい。

Stroke ストローク
もともとは一つの行程や動作を意味します。
例えば水泳での腕のひとかき、ピックを使ってギターを弾く時のじゃらんとひとかきする奏法などに使われる言葉です。

❏心理の世界でいうストロークとは
存在や価値を認めるための働きかけを指し、言葉(言語的ストローク)や身振り(非言語的ストローク)で表されます。
主に相手に対しての働きかけを思い浮かべますが、自分に対しての働きかけも含まれるでしょう。

・ストロークはプラス(肯定的)とマイナス(否定的)に分けて考えられます。
例えば
Aさん「おはよう」
Bさん「おはよう!元気そうだね。」とにっこり。 
日常のとってもシンプルな場面ですが、AさんはBさんから返事を貰い、「元気そう」と自分を見てくれている言葉をかけられています。Bさんによる言語的なプラスのストロークです。にっこりという非言語的なプラスのストロークも加わっています。

同じ場面でも
Aさん「おはよう」
Bさん「へ?・・・」とつぶやいてAさんをチラっと横目で一瞥して素通り。
ここでのBさんは何いってんのとでも言いたげな一言と横目で見るという動作。
マイナスのストロークです。

・プラスのストロークの例

言語    挨拶する、ほめる、励ます、御礼を言う、認める、ねぎらう、感謝する、間違いを謝る・・・
非言語   撫でる、抱きしめる、うなずく、微笑む、任せる、関心を持つ、秘密を守る、尊敬する・・・

・マイナスのストロークの例
言語   叱る、馬鹿にする、けなす、責める、非難する、反対する、悪口を言う、軽蔑する・・・
非言語  叩く、蹴る、つねる、抑える、にらむ、嫌な顔をする、機嫌が悪くなる、嘲笑する・・・

他者との間だけではなく、自分で自分へストロークというのも考えられます。
「よくやったなあ、私えらいよ。」
「一日びっちり仕事したし、美味しいものでも食べに行こう」
女性にとってはお気にいりの洋服を着て気分を上げる、いい感じにお化粧をする、なんていうのも自分へのプラスのストロークでしょう。


そしてもう一つの視点、
・条件付きストロークと無条件のストローク。
条件付きのストローク 相手の行為や業績と引き換えに与えられるもの
無条件のストローク  その人の存在や人格そのものに与えられるもの
と定義されます。

日常場面としては
「100点とったよ!」
「まあ、なんていい子なんでしょう。お小遣いあげようね。」
100点をとった結果への言葉、その報酬としてお金をというのは条件付きのストロークと言えるでしょう。
これが
「100点とったよ!」
「すごいね、よく頑張ったね!100点とってもとらなくてもお母さんはあなたが大好きだからね!」
こちらは努力を認め、存在に対して与えられる無条件のストロークでしょう。

条件付き、無条件、それぞれにやはりプラスとマイナスのストロークがありますが、ここでは詳細は割愛。
一つ押さえておきたいのは
「100点とらないとおまえなんかにお小遣いをあげないよ」など条件を付けて否定的な言葉を発するのも相手にとって気持ちいいものではないですが、無条件のマイナスのストロークになると更に相手の受けるダメージは深刻になるということ。
なにせ全否定です。
「おまえなんか生まれてこなきゃよかった」
・・・・・・・。
マイナスのストロークを発する時は条件をつけて出すことで人格への否定は避けられます。


さて、マイナスのストロークはその例を書いているだけでもなんだか気が滅入ってきてしまいそうです。
が、しかしです。
もう一つ、もっと人の気持ちにダメージを与えるストロークの種類があります。
ノンストロークです。

・ノンストロークの例

無視、無関心、約束を守らない、仲間はずれ、目をそらす、与えない、返事をしない、挨拶しない、
(子供に対して)抱っこしない、食事を与えない、話かけない、お風呂にいれない、病院につれていかない・・・・
(カップルで)愛情表現をしない

子供がちょっとしたいたずらをした時、お母さんは「もぉ、叱られたくてわざとやってるのよね」と笑うことがあります。そうですよね、叱られるというマイナスのストロークでも心の栄養になります。欲しいものです。
ところが、褒められもしない、叱られもしないばかりか、無視される、何もストロークが与えられない。
それはその人の存在が認められていないということになります。
私はいないことにされている・・・。
これほど人にとって酷なことはありません。


次回はストロークをピアノレッスンの場面に応用して考えてみたいと思います。

【参考】
・「交流分析にもとづくカウンセリング」 倉成宣佳著


・心理カウンセリング力養成基礎講座テキスト
(株)メンタルサポート研究所
http://www.mentalsupport.co.jp/


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