長い目で見て育てる (Manya50号より)

礒山久理ピアノ教室ピアノ通信50号より

♪レッスン徒然考

1 長い目で見て育てる


今すぐ出来なくても落ち込まないで
子供達をレッスンに預けてくださるお母さま、ご自身がレッスンを受けられる大人の方、全ての方々にお伝えしたい言葉です。
でも、落ち込まないでと言われても出来ないと凹む・・。じゃあ先生が落ち込まないでと言うその理由は?

まず、ピアノの上達にはどんな人でもそれ相当の時間が必要だからです。小さな子は小さな子なりに、上級者は上級者なりに時間が必要です。今指摘されたこと、自分で弾きたいことがあっという間に出来る人は誰もいません。はたで見ていて簡単そうに弾く人でもそこに到達するまでには練習の積み重ねがあります。
そして、何かが身につくのには個人差があるということ。これはとても大きいです。同じ課題に向かうにしても一人一人、通る道は全く違います。かかる時間も当然違います。

この2つのことを知ってじっくりピアノと向き合っていくと、ちょっとやそっとで落ち込むことも無いはずです。
さて、そんなことを踏まえた上での私のレッスンですが、大切にしていることの一つにこんなことがあります。

生徒一人ずつの成長を考えたレッスン

例えば3歳ちゃん。レッスン室に入るだけでお母さんにしがみついて泣き出してしまう。今はそれでオッケー。3ヶ月先は?泣かないでレッスンを受けられるかな。それにはどんなふうに対応したらいいかな。半年先は?ピアノに座って少し弾けるかな。5歳になったら音感も安定して、きっと教則本はこのくらい進んで発表会も出られるはず。小学校3年生さんくらいなら?譜読みの力もついてきたし半年先くらいにはソナチネ程度の曲かな。一年後の発表会は欲張ってショパンのワルツが弾けるかな。楽典にも興味を持てそうだからすこしずつその時間も増やしていくといいかな。高学年になったらクラスの伴奏も出来るかも。大人に対しても然り。今は子育てに忙しいから曲も易しいものに。もう少し状況が変化するまではゆっくり基礎力をつけるようにレッスン中の時間を大事に使って楽しく・・などなど。

今日のレッスン、次回のレッスン、半年先、1年先、3年くらい先、中学生になったら、高校生になったら、そして大人になったらこの子はどんなふうにピアノと関わってくれるかな。

生徒一人一人に対してそんな風に先の姿を考えながら日々レッスンにあたっています。
今は完璧にできなくても少しずつ繰り返し伝えてレッスンしていくうちに出来るようになることは沢山あります。長い目で見て育てるレッスンです。

どうぞ結果を急がずおつきあい下さい。そして、わからないこと、迷うことはご相談下さい。少し先を行くお仲間を見て下さい。
音楽が好き、ピアノが好き。だから弾く。そんなシンプルに音楽を愛する人達が沢山育って欲しいと願っています。


まろ大あくび

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