イメージをもって弾く

この部分はどんなイメージ?
あなたはここをどんなイメージをもってピアノに向かう?

イメージをもって弾くということ。

これはこのところ続けざまに私の耳に飛び込んで来たことばで、今改めてその大切さを実感しているところです。
テレビやラジオから流れてくる一流の演奏家の方々から語られる言葉なのですが、ヴァイオリニストの千住真理子さん、やはりヴァイオリンのN響コンサートマスターのまろさまこと篠崎史紀さん、指揮者のパーボ・ヤルヴィさん、とざっと思い浮かべただけでもこんな素晴らしい方々が皆さんイメージをもって演奏することの大切さを語られています。

和声感やリズム感、メロディの歌い方など音楽的な視点、技術面での視点からの練習は十分している。
さて、もう一味、さらにその人らしい豊かな演奏、聴く人の心に届く演奏にしたい。
そこでふわっと一振りすることで味がぐいっと引き立ってくる、そんな魔法の調味料?となるのが自分の中から湧き上がるイメージをくっきりともって曲に向かうということではないでしょうか。
勿論、譜読みの段階からいつもそうやってイマジネーションを全開にして曲に向かい、曲が仕上がり弾き込んでいく段階で更に最初の頃のイメージから時には全く違った方向に深めていくなどということもあるでしょう。


例えば、ブラームスの間奏曲Op118-2。今年は何度か弾かせていただきました。大好きな大好きな曲です。
あの出だしのところ。柔らかな光の差す静かな森のなかで何処かから聴こえてくる温かく厚みのある男声合唱の歌声・・・北の国の透明な光。そんなイメージを心に抱き思い浮かべながら曲に向かうと、もうたまらない愛おしさで最初の音を出そうとしたくなります。




色、匂い、味、風景、喜びや悲しみ、怒り。
そんな自分の心の中にあるさまざまな体験の引き出しと常に対話しながら具体的に音楽のイメージを深めていく。
正解は無い自分だけの世界です。
そうやって曲と向き合うと練習も本番も何倍も楽しくなる気がしませんか?
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