「音楽のリズム」マティス・リュシー(要約版)

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良書です、キッパリ。
リズムについて頭を整理したい、根本的なところから理解を深めたいと思うのなら是非読んでおきたい本。
初版2008年なので既知の本であり今更と思われる方も多いとは思いますが、これは出会うタイミングによってはちんぷんかんぷん(笑)な本にもなるものであり、私の場合は譜面への理解がた多少なりとも進んできた今、理解に努めながら少しずつ読み進めて納得しています。

     

■目次をざっとご紹介

第1章 拍子とリズムの起源
第2章 さまざまな種類のリズム
第3章 リズムに属さない音
第4章 リズムとアクセント
第5章 拍子とリズムの一致~拍子の訂正法

それぞれの章に質問とエクササイズが置かれ、読者の理解を促してくれます。
が、この質問へ答えようとすると、上っ面の理解では答えられないような良問(監修者の稲盛訓敏氏による)になっており、鉛筆片手の勉強態勢必至・・・。思考停止した頭に楔をガンガン打ちまくられます(^^ゞ

一般的な音楽用語に慣れた立場からすると、馴染みの無い用語が多い(用語解説は親切)のですが、それは著者の視点からリズムを分析するとこうなるということでもあり、同時にその視点が音楽の理解に適切にピタピタとはまっていくというところでもあります。

例えばアウフタクト(アナクルーズという用語で説明されます)に対しても幾つかの視点が置かれ、それぞれのパターンについて意味が説かれています。
演奏に対しこのひとつの音をどう扱ったらよいのか(ベートーヴェンのピアノソナタ12番バリエーションのテーマ冒頭の一音など!!)と悩むところへ意味をもたらす助けとなってくれます。譜例も多く、その点では分かりやすいです。

和声、旋律からの演奏解釈だけではなくリズムから譜面を読み解くことで演奏がもっと生きてくるということを改めて教えられます。

帯に「あなたの演奏、指導が変わる!(略)演奏家、作曲家、教師、リトミックの指導者、学習者必携」
とあるのもうなずけます。が、決して安易なハウツー解説本ではありません。
パウル・クレーを使った装丁も嬉しい本。

◇アマゾンはこちら

音楽のリズム‾その起源、機能及びアクセント‾ (要約版)
マティス・リュシー

中央アート出版社



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稲森訓敏  

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/FAX:042-573-5637

よろしくお願い致します。

リュシーメソッド代表 稲森訓敏

2017/12/05 (Tue) 11:32 | EDIT | REPLY |   

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