礒山久理ピアノ教室

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In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

アンドラーシュ・シフ

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3月19日、神奈川県立音楽堂。

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兎に角幸せな高揚感で満たされたひとときでした。
この時期にして今年のコンサートのベスト3に入るのは間違い無し、いやもう一生のコンサート体験の中でもそうそう無いかもと思えるほどの別格な演奏会と言えます

無駄の無い奏法から来る透明感のある温かな音色、響き過ぎないホールとベーゼンドルファー。
全てが均衡を保ち、噛み合っていました。
でもそれらは言わば道具のようなもの。その美しい音楽の向こうから伝わる確信に満ちたメッセージの懐の深さがやはり今のシフから感じ取れる彼の真骨頂というものでしょう。

最初のモーツァルトから私はまるで演劇を見ているような感覚にとらわれながら聴いていました。さらに次のシューベルトではもはやシェークスピアの人間劇(悲劇も喜劇も!)を見ているよう!!
休憩後のハイドンから最後のベートーヴェンに至っては前半のシューベルトで感じられた主人公の善良さはもはや陰を潜め、狂気と苦悩を浮き彫りにさせ、聴衆をぐいぐいあちらの世界に引っ張っていきます。
ただ、それでも決して押し付けがましく無いのがシフの演奏。

本プロの終わりは声も出せないような幕引きを見せながら、アンコールの始めにバッハのゴルトベルクのアリアが奏でられ、感謝の祈りが静かに響きます。
そこから更に全6曲のいわば第3のアンコールステージを40分!!楽しませてくれるという余裕のピアニスト。

全ての音が今そこで生まれたようなみずみずしさに満ちたシフの演奏。
聴けて本当に幸せでした。

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